幼児期・幼少期の子供テニスで使うコートサイズは大きくなくていい理由

テニス・サッカー・バスケ・野球・バレーといった多くの球技が存在する中、

テニスという球技は他の球技と比べて、個人スポーツの割には大きなコートを必要とします。

しかし、本当に幼児期~幼少期(今回はおよそ3歳の年少~8歳頃までの小学校2.3年生くらいまでの範囲を対象と考えてます)
でこんな大きなサイズのテニスコートは必要かどうかをお話していきます。

 

今回のお話は

・テニス自体をよく知らない親御さん

・テニスをやっていたけどジュニアテニス(幼児・こどもテニス)事情をご存じない方

・子供をテニススクールに通わせようと検討してる親御さん

辺りが当てはまりそうですよ!

 

今回のお話しを知れば

・テニススクールでコートサイズを変えて段階的に指導しているかわかる

・幼児期でのテニスコートのサイズは大きくなくていいことがわかる

 

内容となっています!上記の親御さんには読む価値ありの内容となっておりますので是非ご覧ください。

 

テニスコートの大きさに関しての認知率は

業界全体としてはまだまだ少ない方だと思います。

 

子供テニスには必要な考えなのでぜひ皆さんにも知ってもらえればと思います。

子供には子供向けのテニスコートが必要

結論から言いますと


幼児期・幼少期での子供テニスは、年齢や体格・技術力に合わせてコートの大きさや道具をカスタマイズしたほうが良いと考えます。

子供(幼児)の身長・筋力的に一般サイズのコートを使用するのは大きすぎるからです。

 

そして子供用ラケットは存在しますが、どのくらいのテニスコートサイズでプレーすればいいかまでは知られていないかと思います。

 

なので、適当に元からあるテニスコートでプレーしようとしますが

大きすぎるコートは子供の力だと力いっぱいスイングするしかない為、コントロールが身に付かず、

子供に対して返球できたとしても、子供にとってはバウンドが高すぎるため、

このような状況下ではラリーが繋がるはずがありません。

 

子供向けの小さなコートを使用して経験を積んで、技術力やボールの弾道を正確に読み取る能力を覚えるのが大事です。

ITF(国際テニス連盟公認)Play+Stayプログラム

皆さんは「play+stay」という言葉をご存じでしょうか?

この言葉は指導者達の間では有名ですが、ユーザーにはあまり知られていない言葉かもしれません。

 

実はテニスコートには子供や初心者向けの小さなコートがあります。

その小さなコートを使用して、成長に合わせたラケットや速度の遅いボールを使用して

子供や初心者でもテニスを楽しんで上達してもらおうというプログラムが「play+stay」プレイアンドステイ と呼ばれています。

 

この「play+stay」は国際テニス連盟(ITF)と呼ばれる、

イギリスに本部がある国際組織が公認したプログラムです。

2005年以降からたくさんの国で「play+stay」が始まり、そこから選手たちも育ってきているとされています。

ITF(国際テニス連盟)が目安としているテニスコートは3サイズある

通常のテニスコートサイズは

横 シングルスラインまで8.23m:ダブルスラインまで10.97m

縦 23.77m

小学校高学年~大人までがこの通常サイズのテニスコートになります。

 

「play+stay」の考え方によると子供向けテニスコートは

・ステージ3 レッド

・ステージ2 オレンジ

・ステージ1 グリーン

の3種類のコートサイズが用意されていることになります。

ひとつづつ見ていきます。

 

ステージ1グリーンのコートサイズ

フルコートサイズ

国際テニス連盟(ITF)は年齢目安を8歳以上としている。

一般と変わらないサイズ感のコートを使用するが、ボールは25%飛びを減少した「グリーンボール」を使用します。

 

ステージ2オレンジのコートサイズ

3/4コートサイズ

横の距離は変わらず、縦の距離を狭めたコートサイズです。

縦の距離は約18m

年齢目安は7歳~11歳とされており、小さめのラケットで50%の飛びに抑えた「オレンジボール」を使用します。

ステージ3レッドのコートサイズ

1/4コートサイズ

横 5.4m

縦 8.23m~10.97m

目安は3歳~8歳とされています。

ラケットサイズも大人が27インチですが、このコートでは19~23インチが目安とされており

75%の飛びを抑えた「レッドボール」が使用されるなどしてかなりミニマムなテニスとなっています。

更なるカスタマイズが必要

上記の事から、国際テニス連盟(ITF)でも

実に3-11歳ぐらいまでの年齢の子供たちには「play+stay」プログラムを推奨しているのがわかるかとおもいます。

実際、僕自身このプログラムの考え方はいいと思います。

しかしながら、ステージ1レッドでさえ3歳~8歳と幅が広すぎるため、どうするかは指導者自身の肌感覚に任せている部分も否めないです。

テニスという競技で3.4.5歳児と6.7.8歳児を同じカテゴリとして扱ってしまうのは無理がある気がします。

なので

3.4.5歳児にはもっと簡単なラケットでスポンジボールを打ったり、もっと狭いコートでテニスをさせてみるなどの

指導者であれば個別で更なるカスタマイズをしてもいいと僕は思います。

 

実際に子供を指導する現場ではスクールによって様々

どこのテニススクールでもほぼジュニアクラスがあるかと思いますが、

スクールによっては

・対象年齢が5.6歳からだったり

・使ってるボールはオレンジボールだけ

・クラスの年齢に開きがある 等

様々な運営上の都合が存在します。

更には、同じレベルのクラスなのに使うコートサイズが指導者によって違ってたりと

担当するインストラクター側の指導方針がバラバラなんてこともよくあります。

 

指導方針がインストラクターによってバラバラなレッスンを受けて上手になれる子供は元から素質がありますが・・・

情報を取捨選択できる大人と違って、幼児期の子供に対しては混乱させない為にも、常に軸の通った指導方針が必要だと思います。

 

スクールに通わせているテニス未経験の親御さんは、そのあたりをしっかりと確認するのがいいと思います。

 

 

まとめ

幼児期・幼少期の子供は発育的に通常のテニスコートでは大きすぎて合わない

テニス国際組織公認のplay+stayという子供向けテニス上達プログラムがある

3.4.5歳児辺りにはplay+stayを更にカスタマイズする必要がある