3歳~6歳くらいの幼児期(こども)から綺麗なテニスフォームを身に着けるべき5つの理由

テニスは何歳から始めても楽しめるスポーツです。

特に、当教室では3歳~6歳位までの幼児期を中心に綺麗なフォーム習得に重きを置いてます。

 

指導者によって指導方針はそれぞれですが、幼児期から綺麗なフォームを身に着けるべき理由はたくさんあります。

 

この時期くらいの子供にテニスを習わせようとしている親御様は今回の記事を参考にしていただければ、フォームが大事だという事がわかるかと思います。

 

幼児期から綺麗なテニスフォームを身に着けるべき理由

以下、理由を5つお話します。

 

・綺麗なフォームを身に着ける事は神経系の成長に良い

綺麗なフォームを覚えるためには7つのコーディネーション能力が全て必要になってきます。

1.リズム能力・・・動くタイミングを上手につかむ能力
2.バランス能力・・バランスを正しく保ち崩れた体制を立て直す能力
3.変換能力・・・・状況の変化に合わせて素早く動きを切り替える能力
4.反応能力・・・・合図に素早く反応し、適切に対応する能力
5.連結能力・・・・体全体をスムーズに動かす能力
6.定位能力・・・・動いてる物と自分の位置関係を把握する能力
7.識別能力・・・・道具やスポーツ用具を上手に操作する能力

この時期からスイングフォームを数センチ単位で矯正し、反復練習を繰り返すことにより

テニスだけでなく、運動神経の土台ともいえる能力を合わせて鍛えていくことが出来ます。

 

・およそ3歳~から神経系の発達が始まる

現在、科学的にわかっていることは「年齢に応じて大きく成長する時期が決まっている」という事です。(スキャモンの成長曲線)

簡単に言いますと、12歳~18歳ぐらいまでの時期は体格の成長が著しいが、20歳を超えると変化が少なくなる 等です。

そして3歳~6歳くらいまでは、体の成長は緩やかでも神経系の成長が大きく伸びる時期なのです。

6歳~を過ぎた頃には神経系の成長はおよそ80~90パーセントに達してしまうので

神経系の向上を目的とした練習は効果が薄いと言われてしまいます。

なので、およそ3歳頃からは心肺機能を高めるようなフィジカル的な練習よりも神経系の発達を目的とした「技術を覚える」練習を取り入れるべきなのです。

 

・悪い癖があると早い時期に壁にぶち当たる

間違ったフォームのまま練習を繰り返すと悪い癖が付いてしまいます。

悪い癖は応用力が低く、近い将来必ず壁にぶつかります。

更に、フィジカルが出来てくる時期になってくると悪い癖をフィジカルで強引にカバーするので怪我を起こす元にもなってきます。

癖を直すというのは思っているよりも根が深く、時間がかかってしまう為

今から正しいフォームを覚えていくのがベストです。

 

・綺麗なフォーム=正しいフォーム

綺麗なフォームは身体を上手に使えていることの証明になります。

なぜそのように見えるかというと、身体の各部位(手首・肘・肩・体幹・腰・足といった全てのパーツ)を総動員して、

各部位それぞれに上手く力を繋げていく「運動連鎖」が出来ているから綺麗に見えるのです。

テニスを知らない素人の方でもはっきりわかるくらいの綺麗なフォームを目指していきましょう!

 

綺麗なフォームは将来の技術発展に不可欠

綺麗なフォーム=正しいフォームですが、この時期からそれを習得して、土台として出来あがっていれば、その後の反復練習によって本人自身の理解度と熟練度が高くなり、更なる技術の発展がおこなわれていくというのが僕の考えです。

土台が出来てるからこそ、そこからの伸びしろが期待できます。

スポンジのように吸収が早い幼児期に土台となる部分を作ることで生涯に渡って活躍が期待できます。